弘前の中心商店街、土手町通りが年に一度、熱気に包まれる秋の一大イベント「カルチュアロード」。
45周年を迎えた2025年も、新登場のクラシックカー展示から恒例の「よさこい津軽」、そして多彩な市民活動のブースまで、通りを埋め尽くすほどの魅力にあふれていました。
この記事では、市民ライターが約1kmのカルチュアロードを歩いて見つけた土手町の今を、余すところなくお届けします。
「カルチュアロード」って?

カルチュアロードは、弘前市の商店街「土手町通り」で開催される秋の一大イベントです。
その歴史は昭和55年(1980年)から始まり、今年で45周年を迎えました。
この日は土手町通りが約1kmにわたって「ホコ天」になり、様々な出店や体験・展示ブース、ステージイベントが並びます。
近年は「よさこい津軽」も同時開催となり、数多くのよさこいソーラン団体が集います。
2025年は9月14日(日)に開催され、市内外から多くの人が集まりました。
【上土手】クラシックカー展示が初登場!

今回、長いカルチュアロードを弘前駅に近い上土手町(かみどてまち)から弘前公園に向かう下土手町(したどてまち)まで、端から端まで歩いてみました。
上土手エリアの見どころは今年初登場のクラシックカー展示!
昭和の土手町を走っていた世代の車でしょうか。
角張ったレトロなデザインの車を大人はなつかしそうに目を細め、子どもたちは珍しそうに見ていました。
【上土手】消防のはしご車体験はいつも大人気!

弘前地区消防事務所によるはしご車の体験は、「はたらく車」好きな子に大人気のコンテンツ。
乗り物好きなお子さんがいる方は、まずここに来て、受付時間を確認するのがおすすめ。
各回先着順で並ぶので、待ち時間と他のエリアを歩く時間の予想を立てられます。
わたしも子どもが小さい頃にはここに立ち寄っていましたが、高いところと並んで待つことが苦手な子だったので、乗車することはありませんでした。
それでも、上がり下がりしているはしごを見ているだけでも楽しかったです。
【中土手】まちなか情報センター前でよさこい津軽

中土手エリアの一番大きい交差点、まちなか情報センターの前では「第24回よさこい津軽」が開催されました。
弘前市だけではなく、黒石、青森、大館など各地から集まったよさこいチームが、色とりどりの衣装を翻し、息の合った掛け声とともに、華やかで迫力のある演舞を披露します。
しっかりとマイ座席を用意して見ている方も多く、すっかり定着したイベントになっています。
本格的な踊りを見せる団体から、小さなお子さんがお母さんといっしょに踊る姿がかわいらしい団体まで、16チームがパフォーマンスを魅せていました。
【中土手】蓬莱広場でステージイベント

蓬莱橋に隣接する蓬莱広場にはステージと客席が設置され、「カルチュアロード オン ステージ」として、音楽プログラムが展開されています。
わたしが通った時はヤマハ音楽教室の発表の最中で、小さな子が一生懸命エレクトーンの演奏をしている姿に客席から温かい拍手が送られていました。
他にもダンスやブラスバンド、お囃子、獅子舞などバラエティ豊かな演目が並び、最後はご当地アイドル「りんご娘」が出演します。
毎年多くのファンが集まり、盛り上がりは最高潮に達します。
ステージと言っても小さな舞台なので、客席との距離が近いところが魅力ですね。
【下土手】飲食店直営の屋台フードを食べ歩き

カルチュアロードの楽しみは様々な出店にもあります。
もともと土手町商店街のお店が店頭で販売しているフードは、さすがにプロの味。
今回は「Pub Grandpa(パブ・グランパ)」の唐揚げ棒をいただきました。
衣がサクサクでおいしかった!
「小山内冷菓店」のアイスシャーベット、「巨大アップルパイ世界に挑戦する会」の焼き立てアップルパイなど、魅力的な屋台がたくさん並んでいました。
【下土手】1億円の重みって?物理的に体感してみた

さらに歩みを進めると、ユニークな体験ブースが次々と現れます。
弘前法人会の税金について周知するブースでは、1億円の重さを体感できる展示がありました。
持たせてもらうと約10kgのずっしりとした重みに、思わず「おおっ」と声が漏れます。
これを担いで逃げるのは大変そう。
100万円の札束(見本)もあり、こちらは楽に持ち運べそうでした。
ただのお祭りじゃない!弘前の多様性に触れる体験ブース

ライブハウス「KEEP THE BEAT」の前では、エレキギターやドラムセットなどの体験ブースが出ていました。
子どもにとってはなかなか触れる機会が無いバンドの楽器、スタッフさんに教わりながらとても興味深そうに音を出していました。
音を気兼ねなく出せるのも屋外イベントならではですね!

また、ガールスカウトや生協、里親支援センターといった、市内で活動する様々な団体のブースも並びます。
子どもたちが楽しそうにワークショップに参加する姿は、まさに学びと交流の場。
カルチュアロードは、弘前にこんなにも多様な活動があるのだと気づかせてくれるきっかけの場でもあるのです。
土手町を愛する人たちの熱気を感じました

昨年は、長年親しまれた百貨店や老舗店舗の閉店など、少し寂しいニュースが続いていた土手町。
しかし、カルチュアロードに集まった人々の笑顔と熱気は、この街の未来がまだまだ明るいことを証明しているようでした。
新しいお店も少しずつ芽吹き始めています。
市民一人ひとりが主役となり、文化を発表し、交流するこの一日が、街の新たな活力となるはず。
これからも土手町が弘前市民にとって魅力的な場所であり続けるために。
来年もまた、このカルチュアロードでたくさんの笑顔に会えることを楽しみにしています!



