弘前ねぷたまつりが近づくと、弘前の街のあちこちに「金魚ねぷた」が飾られ始めます。
江戸時代、金魚は庶民の憧れでした。
金魚をねぷたにして提灯のようにし、祭りの時に子どもたちが持ち歩いたとされます。
丸くて大きな目玉の赤い金魚。
愛嬌のあるその姿に、祭り気分は盛り上がります。
そんな金魚ねぷたをたくさん装飾して運行する列車があるというので、乗車してきました。
イベント名 | 金魚ねぷた列車 |
|---|---|
運行期間 | 7/1(火)~8/31(日) |
運航時刻 | 事前に中央弘前駅または大鰐駅に確認 中央弘前駅:0172-32-6449 |
お問い合わせ先 | 弘南鉄道株式会社 |
公式 | ・Instagram |
備考 | ライトアップ運行は期間中の土・日・祝、8/1、4~6限定 |
今年も金魚ねぷた列車が運行されます!

金魚ねぷた列車は、弘前市の中心部と隣町である大鰐町を結ぶ、弘南鉄道の大鰐線で実施されます。
弘南鉄道には、他に弘南線もありますが、こちらでは実施されないためご注意です。
7月1日(火) から8月31日(日) の間、ねぷた師が制作した、およそ350個の金魚ねぷたが列車内を彩ります。
昼の運行もありますが、おすすめは夜間。
期間中の土曜・日曜・祝日と、8月1日、4日から6日は限定で金魚ねぷたの明かりだけで運行する「夜間特別ライトアップ運行」が行われます。
<2025金魚ねぷた列車 Coming Back!!(弘南鉄道大鰐線 7/1~8/31)>
※運行状況は、弘南鉄道HPでご確認ください。
<弘南鉄道株式会社 | 歴史と共に津軽路走る弘南鉄道 ~ 弘南線(弘前-黒石)・大鰐線(大鰐-中央弘前)>
乗り込んですぐに、たくさんの金魚ねぷたがお出迎え

中央弘前駅発19時30分の列車に乗るため、中央弘前駅に向かいました。
駅舎の明かりが、郷愁を誘います。
ホームにあるこけし灯籠にも灯りがともり、わくわくします。

空の色は黄昏ブルー。
終点の大鰐駅まで30分あまりの旅のはじまりです。

列車の乗車口を入ってすぐ、天井や車両の窓にはたくさんの金魚ねぷたが飾られています。
金魚ねぷたの照明が点滅しきらびやかです。

乗客は10人ほどですが、一眼レフのカメラや、スマートフォンを手に撮影する人もいます。
観光客かしら?地元の写真愛好家かしら?
車体を震わせて、ゆっくり動き出す車両。
ゆらゆらと揺れる金魚ねぷたと一緒にガタンゴトン。
市街地を抜けて走っていくと、列車はりんご畑の中を進んで行きます。

窓の外も少しずつ暗さを増し、金魚ねぷたの暖かいオレンジ色が幻想的になっていきます。
窓に金魚ねぷたが映り込み、列車が空中に浮かんでいるかのよう。
列車内や窓の景色を眺めているうちにすっかり暗くなり、終点の大鰐駅に到着。
弘南鉄道大鰐駅舎は、JR東日本の奥羽本線大鰐温泉駅に併設されています。
金魚ねぷた列車が折り返し運転をするまで25分程、駅舎をぶらぶらしながら弘南鉄道の歴史に思いを寄せます。
20時30分発の列車には、先ほど中央弘前駅から一緒に乗り込んだ人たちの他にも複数名が乗車していました。
それぞれが、揺れる金魚ねぷたを眺めながら、走行する時間を笑顔で楽しんでいます。
天井の扇風機の回る音、ガタンゴトンと列車の揺れる音、カンカンカンカンと踏切の音。
何を考えるわけでもなく、非日常の世界を過ごしました。

乗車記念にオリジナルヘッドマーク缶バッジを貰いました。
数量に限りあり、なくなり次第終了となっています。
日中も楽しめる中央弘前駅と大鰐線
夜間の乗車は時間的に難しいという方も、日中ならではの楽しみ方があります。

中央弘前駅の天井に飾られている、つがるびいどろを模した傘。

入り口付近にあるねぷた絵、大鰐線の列車内にひとつだけあるハート型のつり革。
これらは、昼の方が楽しめるかもしれません。
中央弘前駅の左上には、「りんご畑鉄道」の看板が見えます。
それは大鰐線がりんご畑の中を走るから。
りんごの花の季節、そしてりんごがたわわに実る頃は、列車の中からその美しい景色を見ることができるのです。
りんごの花は、桜の花が散った後に、可憐な白い花を咲かせます。
近年は、りんごの花を目当てに来る観光客の方も多くいらっしゃいます。
しかしながら残念なことに、大鰐線は2027年度末で廃止を前提とした休線が決まりました。
大鰐線に乗車できるのもあと少し。
そう、乗るなら今です。
弘南線は自転車持ち込みも可能
JR弘前駅には、弘南鉄道の弘南線も併設されています。
この両線には、自転車を列車内に持ち込める「サイクルトレイン」のサービスがあります。
日時に限りがあるので、詳細はHPを参考にしてくださいね。
<弘南鉄道弘南線サイクルトレイン 4/1~11/30 土日祝日限定|青森弘前:弘南鉄道株式会社>
また弘前市には、サイクルネットという観光用貸自転車のサービスがあります。
行きたい場所が弘南鉄道の沿線にあれば、運賃だけで自転車を列車内に持ち込んで、効率よく旅をすることができますよ。


