城下町ということで、弘前には老舗和菓子店が何軒もあります。
それぞれのお店に丹精込めて作られたお菓子がありますが、その中でも職人技が光り、秀逸の1品を作る、和菓子「こがねさわ」さんのお菓子をたっぷりと紹介します。
弘前大学や弘前医療センターが近い、県道109号線沿いにあります。
JR弘前駅からなら、歩いて15分。
可愛い店構えのお店です。

店名 | 和菓子 こがねさわ |
|---|---|
場所 | 〒036-8186 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
定休日 | 水曜日 |
電話 | 0172-32-6804 |
公式 | |
その他 | 駐車場有 2台 |
「嶽きみ」をブランド化するのに、ひと役かった「きみようがん」

「嶽きみ」は、岩木山麓の嶽地区で栽培されるとうもろこしです。
きみは、とうもろこしのこと。
嶽地区は、朝晩の寒暖差が大きく、とても甘みの強いとうもろこしが収穫できます。
地元の人はもちろん、贈り物や通販でも、とても人気があります。
「嶽きみ」が、まだ現在のようにブランド化されていなかった頃、何か「嶽きみ」を売り出すために何かないだろうか、と農家さんから依頼されて作ったのが「嶽きみ」を使った羊羹「きみようがん」です。
現在は、「津軽きみ物語」と名前をかえましたが、嶽きみ、国産の白インゲン、砂糖、寒天しか使用していない、優しい味わいの羊羹です。

それでは、いただいてみましょう。
淡い黄色の餡で、嶽きみの粒もありますが、歯ごたえは柔らかです。
ふわっと、とうもろこしの香りが広がります。
「嶽きみ」のシーズンが待ち遠しくなる味ですね。
こがねさわのお菓子といえば、「柿衛門」

実に丁寧に作られています。
干し柿をまるごと使い、中には黄身餡を詰めます。
さらに薄くようかんをかけ、粉糖をまぶします。
ひとつひとつの手作業で、良質な干し柿を選んでいるので、少量しか作ることができません。
切ってみると、干し柿と餡が美しい層になっています。
甘さ控えめの餡と、干し柿の甘さがとても合っています。
お店の人も、お客さんもイチ推しの人気商品です。
懐かしい味もいろいろあります
こどもの頃にも食べた懐かしい味のお菓子。
その1 揚げたての「あんどうなつ」

地元の人にとって、こがねさわといえば、「あんどうなつ」です。
一度にたくさん作らず、店頭になくなると新たに揚げたものを提供するため、揚げたてを食べることができます。
店内に入ると、どうなつを揚げている匂いがすることがあります。
これはもう、買わずにはいられませんね。
こがねさわの「あんどうなつ」には、砂糖がかかっていません。
トースターで軽く温めると、サクッとした食感が戻るため、何個でも食べてしまいそうですよ。
その2 レモンケーキ

創業当時は洋菓子も販売していました。
それゆえに、洋菓子も美味しいのです。
コロンとしたフォルムのレモンケーキ。
子どもの頃の憧れのお菓子です。
しっとりしていて、一つ食べるととても満足感があります。
親子はもちろん、孫世代にまで代々人気の商品なのです。
とにかく種類が豊富

甘い物が苦手な人には、これ。
その名も「大吟醸」日本酒のジュレです。
季節を問わず食べたい、ひんやり美味しいお酒の味。
チュルンとして、日本酒が香ります。
もちろんお酒なので、これを食べたら車の運転はできません。
ご注意ください。

1日、10個限定の「どら焼き」。
大ぶりで、たっぷりの粒あんが幸せな気持ちにしてくれます。
確実に手に入れるなら、お早めの来店がおすすめ。

もちろん和菓子屋さんなので、月ごとに変わる生菓子を忘れてはいけません。
季節の花だけではなく、行事に合わせて、お雛様やサンタクロースをかたどったものもあります。
見て可愛い、食べて美味しい、日本人でよかったと思います。
餅を使ったお菓子は、「串もち」「豆大福」「ごま大福」
季節によって、「いちご大福」「うぐいす餅」「さくら餅」
余計なものは何も入っていないので、その日のうちに食べないと、固くなってしまいます。
和菓子だけでなく、冬季限定でシフォンケーキ、ブランデーケーキ、パウンドケーキとなんでもござれ。
そしてどれも美味なのです。
並べきれないので、これくらいにしましょう。
そういえば、夏期は冷たいグリーンティーも持ち帰りできます。
そろそろかしら?

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