青森のラーメンといえば煮干し系?それとも味噌カレー牛乳ラーメン?
実は弘前には、老舗デパート倒産という危機に、市民が「あの味はどうなる!?」と激震が走ったご当地ラーメンがあります。
駅前ヒロロで復活して約1年半、愛され続けるソウルフード「中みそ」の魅力を徹底紹介!
店名 | 中みそ ヒロロ店 |
|---|---|
場所 | 〒036-8003 |
営業時間 | 11:00~19:00(L.O.19:00) |
定休日 | なし(ヒロロの営業日に準ずる) |
電話 | 0172-88-6640 |
公式 | ・HP(ヒロロ) |
弘前市民のソウルフード「中みそ」とは?

津軽でラーメンといえば煮干し系が有名ですが、まったく系統が違うのがこちらの「中みそ」の「みそラーメン」です。
元々は老舗デパート「中三(なかさん)百貨店」の地下フードコートで1970年代から長年にわたり愛されてきた独自の味噌ラーメン。
「中みそ」の名前の由来はここから来ています。
特徴は、赤味噌ベースのスープにガツンと効いた生姜とニンニク。
そこにキャベツやもやしなど、たっぷり入った野菜の甘みが溶け出し、強烈なパンチと優しい甘みが同居する独特な一杯となっています。
いざ実食!生姜とニンニクのパンチで心身もスッキリ

実は取材当日、筆者は少し体調を崩した直後で、「あのボリューム、今の私で食べきれるかな……」と、ちょっと不安を抱えていました。
しかし、目の前に運ばれてきた瞬間、生姜とニンニクのパンチの効いた香りが鼻を抜け、一気に食欲のスイッチが入ります!
麺が見えないほど山盛りのキャベツともやし。
野菜は噛むほどに優しい甘みが溢れます。
その旨味をどっしりと受け止める赤味噌スープは、濃厚なのに後味はすっきり。
気づけば不安はどこへやら。
おでこに汗をかきながら無我夢中で麺をすすっていました。
食べ終わる頃には、生姜の効果で体は芯からポカポカ。
なんだかモヤモヤしていた心身まで、すっきりとデトックスされたような爽快感に包まれました。
「疲れている時こそ、この一杯が元気をくれる」
体を芯から温める生姜やニンニク、そしてたっぷりの野菜。
厳しい冬を乗り越えるため、先人たちが知らず知らずのうちにこの健康的な一杯を求め、深い愛着を抱いていったのも頷けます。
「中みそが食べられない!?」市民の衝撃と2カ月での奇跡の復活
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2024年8月29日、土手町のシンボルとして親しまれた中三百貨店弘前店が、突然の閉店を迎えました。
その時、弘前市民の間に走った衝撃は「あの中みそが食べられなくなるのでは?」という不安でした。
SNSでもその存続を願う声が溢れ、いかにこの味が街に根付いていたかが証明された出来事でもありました。
しかし、そのわずか2カ月後。弘前駅前の商業施設「ヒロロ」への移転オープンが決定。
運営会社は青森市の「MiK株式会社」が引き受け、スタッフも丼などの食器も、そして「中みそ」の屋号も、そのまま引き継いでの再出発となりました。
11月8日、オープン当日には新しい門出を祝うファンで埋め尽くされ、フードコートには「あの味」を求めて1時間待ちの行列ができました。
場所が変わっても、その熱狂は変わりません。
美味しさの秘密は「鍋一つ」で仕上げる熟練の職人技
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復活を遂げた中みその厨房を守るのは、19年にわたり「中みそ」を作り続けてきた三浦店長です。
中みそは、普通のラーメンとは異なり、大きな鍋一つで野菜とスープを一緒に煮込む、中華料理に近い独特の製法で作られます。
三浦店長によると、春キャベツなど季節によって野菜の水分量や甘みは変わるため、その違いを見極めて切り方や煮込み時間を微調整しているそうです。
「いつ食べても変わらない、あの安心する味」の裏側には、そんな熟練の職人技が隠されているのですね。
メニューはとてもシンプル

「中みそ」のメニューはとってもシンプル。
王道の「みそラーメン」、辛味噌をのせた「辛みそラーメン」、それぞれに大盛・中・小のサイズがあります。
中三時代からも大きなメニュー変更は無く、期間限定で出していた「鬼ニンニク中みそ」が、好評により通年メニューにランクアップしたくらいです。
こちらも人と会う予定が無い日に食べてみたいですね!
後はお好みでチャーシューや生卵、コーンなど、オプションの追加もできます。
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弘前駅前「ヒロロ」で観光客もアクセス抜群に

「中みそ」は、現在は弘前駅前の商業施設「ヒロロ」の4階フードコートで営業しています。
弘前駅からは徒歩数分という好立地。
三浦店長のお話では、駅前近隣のホテルで宿泊する方が立ち寄られることが多くなったそうです。
弘前出身のプロ野球選手、外崎修汰氏も「中みそ」の大ファンで、帰省された時にはご家族といっしょに訪れ、埼玉西武ライオンズの球場「ベルーナドーム」には、外崎選手プロデュースの「中みそラーメン」まで販売されているほど。
同じく弘前出身の有名ラーメンYouTuber・SUSURU氏も「ソウルフード」として絶賛する、まさに弘前の宝です。

お土産用の常温麺やインスタント麺、ローソンで取り扱うカップ麺も人気で、県外在住の方はそちらと出会ってから、「やはり本家の味を食べたい!」と、弘前に食べに来られるとか。
フードコートならではの気軽さで、お買い物ついでや旅の締めくくりのランチにもぴったり。
地元の人々に混ざって、弘前のリアルな食文化をぜひ体験してみてください。
他のどことも似ていない、唯一無二の弘前の味が楽しめますよ!



