れんが倉庫美術館がある土淵川吉野町緑地。
美術館を訪れる人や弘前市民が、のんびり散策できる場所です。
ここで似顔絵を描いている方がいるというので、探しに行ってみました。
店名 | にがおえ屋 すまいるOK |
|---|---|
場所 | 〒036-8188 |
営業時間 | 月・水・金・土 |
公式 | ・Instagram |
にがおえ屋 すまいるOK

当日は、8月の暑い日。
にがおえ屋さんのInstagramの情報によれば、夏場は暑いので、近くにある「まちなか情報センター」の中で営業とのこと。
まちなか情報センターに看板がありました。
自分の顔を描いてもらうのは恥ずかしいので、持参したぬいぐるみを描いてもらいました。
1色ならば、ブラウンでもできますよ、というのでブラウンにしてもらいました。

描いている途中、話しかけても大丈夫と言われて、世間話をしながら、描きあがるのを待ちました。
するすると鉛筆が紙の上をすべっていきます。
絵心が全くない私には、不思議でしかありません。
描きつづけること15分。

ぬいぐるみとはまた違った可愛い、ピングーの似顔絵ができました。
現在は、れんが倉庫美術館の前で営業中です。
定年退職を機に、にがおえ屋を始める

にがおえ屋の大久保眞樹さんは、元中学校の美術の先生でした。
定年退職後、何かはじめようとして思い立ったのが、似顔絵を描くこと。
似顔絵を描くことには学生時代から興味があり、似顔絵を描くバイトもしていたそうです。
どこでにがおえ屋を開こうかと最初に思いついたのは、土手町の蓬莱広場。
しかし、蓬莱広場で営業活動をする許可が降りず、市役所の担当者が知恵を絞って探してくれたのが、弘前れんが倉庫美術館のある、土淵川吉野町緑地でした。
2023年3月に退職して、その4月にスタート。
当初、お客さんのターゲットは、散歩を楽しむ途中の市民でした。
しかし、営業初日にいらっしゃったお客さんは、観光客の30代のお父さんと年中くらいのお子さん。
美術が好きで、長野県から青森県の美術館巡りにいらっしゃったのです。
ところがこの日、れんが倉庫美術館は展示品入れ替えのため休館。
ここに来た思い出にと、似顔絵を描いていかれました。
以来お客さまは、地元市民と観光客の方が半々だそうです。
その後、土淵川吉野町緑地でイベントがあるたびに、にがおえ屋を出店。
描いたお客さまのことは、それぞれ思い出があり、よく覚えているそうです。
写真からも、素敵な似顔絵を描いてもらえます

もう1枚、写真から母の似顔絵を描いてもらいました。
母と昔話をすると、以前家で飼っていた、3匹の犬たちがよく出てきます。
そんな母と犬たちが1枚の絵になりました。
これは色鉛筆でカラーにしてもらったので、1週間ほど時間がかかりました。
母の写真と、犬たちが写っている写真をもとに構図を考えてもらいました。
余白がまだあるので、ほかに何か入れて欲しいものはありますか?と聞かれて、「アンパンマン」と即答。
母は、アンパンマンも好きなのです。
大久保さんによれば、今期の朝ドラの影響で、「アンパンマン」を描いてください、というリクエストが、特に赤ちゃんに多いのだとか。
出来上がった母と犬たちの絵。
なんとも楽しそうな1枚になりました。
今後もにがおえ屋を続けて行く理由

大久保さんは、ずっとにがおえ屋を続けるのは大変だと思う、と言います。
でも、少し元気の足りない土手町に人を呼び戻すために、何かできることがあるはず、という思いで活動されています。
似顔絵というと、顔などの特徴をデフォルメするイメージがありますが、にがおえ屋さんの絵は、写実的で優しく暖かみがあります。
描いてもらう人の素敵な笑顔がそこにありました。
似顔絵を描いてもらえば、笑顔になり、その日の楽しい出来事がきっと心に残ることでしょう。
にがおえ屋すまいるOKさんは、基本的には土淵川吉野町緑地で活動されている他、イベントへ出店されていることもあります。
天候等により活動場所やお時間が変更になることもあるので、ぜひ公式Instagramをチェックしてみてくださいね!

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