弘前駅の改札を出て、左へ進むと弘前駅城東口に出ます。
弘前公園などの観光地からは少し外れますが、素敵なカフェがあるという噂を聞きつけました。
城東口から、まっすぐに歩くこと10分。
趣のある建物が「ギャラリー芭蕉」です。
扱っているのは、全国の手仕事で丁寧に作られた、器、衣服、四季折々の小物。
それも気になりますが、ここで提供されている「フルーツあんみつ」と「かき氷」が美味しいとSNSや口コミで広がっています。
さっそく向かってみましょう。
店名 | ギャラリー芭蕉 |
|---|---|
場所 | 〒036-8094 |
営業時間 | 10:00~17:00(L.016:30) |
定休日 | 毎週月曜日 |
電話 | 0172-27-0033 |
公式 | ・HP |
一番人気は「フルーツあんみつ」
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メニューの写真を見ると、彩り豊かなあんみつやかき氷がずらり。
一人で食べられるか不安だったので、フルーツあんみつのハーフサイズにドリンクのセットにしました。
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えっ!ハーフサイズなのに、フルーツがてんこ盛り。
実を言うと、「あんみつ」は少々苦手。
白玉やあんこはよいのですが、寒天が…。
ところが、ここの寒天はなんと美味しいことでしょう!
あの寒天特有の歯ごたえが違う。
独特の風味もなく優しい甘さと、なめらかな口あたり。
こんなの食べたことがないとすっかり虜になってしまったのですが、美味しさの秘密を店主さんから伺って、納得。
店主さんも、「あんみつ」は同じ理由で苦手だったそうなのです。
そこで目指したのは、「あんみつが苦手な人でも食べられるあんみつ」。
なんとも哲学的です。
粉寒天を使った、絶妙な堅さの寒天。
黒蜜はザラメ糖を使い甘さ控えめで、フルーツやアイスクリームの味の邪魔をしない、具材の全部をひとつにまとめる隠れたリーダー的存在です。
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この次は、絶対にフルサイズにしようと思いました。
思わずバンザイしたくなる「かき氷」
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もう一つの人気メニューは、「かき氷」。
運ばれてきたら、見とれて何枚も写真を撮ってしまいます。
ですが、溶ける前にいただきましょう!
シロップはもちろん、ザラメ糖から作った秘伝のもの。
食べ進めていくと、中にもアイスクリームが?と思いましたが、濃厚な生クリームでした。
味がどんどん変化していき、心の中で小さくバンザイです。
かき氷を食べると頭がキーンとすることがありますが、これはそんなことはありません。
氷の削り方も「ふわふわ」と「がりがり」から選択でき、一工夫あるのです。
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「フルーツあんみつ」も「かき氷」もアイスクリームを抹茶に取り換えるなど、自分の好みやその日の気分でカスタマイズできるので、何度も足を運びたくなりますね。
かき氷は夏だけの限定メニューで、遅くても9月末までの提供となっています。
気になる方はぜひお早めに足を運んでみてください。
ギャラリーの門戸を広げるためにカフェを始める
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ギャラリーというと、工芸品に興味のある人でなければ、ふらっとお店に入ってみるのはハードルが高いですよね。
何も買わずに見るだけ、というのもなんだか悪い気がします。
2004年に開業し、生活に寄り添うような品々を販売していましたが、2020年のコロナ禍で来店される方が減りました。
2021年にオンライン販売を始め、2022年にテイクアウトの「あんみつ」を始めたところ、とても評判がよく、店内で食べたいという要望が多くありました。
そんな要望に応え、2023年から本格的にイートインを始めました。
その結果お客さんが入りやすくなり、工芸品を見ながらスイーツが食べられるということで、客層も家族連れや男性など、ぐんと広がりました。
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ギャラリーでカフェ営業をするもうひとつの利点は、スイーツを提供する器にあります。
素敵な工芸品で、「フルーツあんみつ」や「かき氷」が食べられるのです。
中身は同じでも、特別な器で食べる非日常の特別な空間を、お客さまに味わってもらいたい。
店主さんはそう語ります。
季節に合わせて何度も訪れたい
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これから秋にかけて、シャインマスカットや栗を使ったパフェと秋のメニューも充実していきます。
そう聞いただけで、もう食べたくなります。
もちろんギャラリーとしても充実しており、夏場は休んでいた2階でも、季節に合わせた企画展を計画しています。
「1年にひとつ新しいことを始めたい」。
毎年、新しい試みをやってみたいと目を輝かせて言う店主さん。
9月のお月見に向けて準備に余念がない様子です。
ギャラリー芭蕉の素敵な空間やスイーツはまだまだ進化して行きそうです。
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