【津軽七雪こぎん灯篭列車】冬の弘前観光に!撮影会やレトロな車内を楽しむ、ほのかな光のファンタジー

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掲載日:2026年1月9日

弘前の冬の夜を彩る、弘南鉄道大鰐線の「津軽七雪こぎん灯篭列車」が今年も運行しています。 
 

今回は、中央弘前駅での「こぎん灯篭撮影会」と、時間がない時にもできる「途中下車のプチ旅」を体験してきました。 
こぎん刺しファンの視点でこぎん灯篭デザインの見所や、東急時代の吊革が残るレトロな車内の様子をレポートします。 


イベント名

津軽七雪こぎん灯篭列車 

場所

弘南鉄道大鰐線(中央弘前駅~大鰐駅) 

電話

0172-32-6449(中央弘前駅)

公式

・HP https://konantetsudo.jp/2025/11/19/tsugaru-kogintoro-train20252026/ 
・X https://x.com/konantetsudo 

運行期間

2025年12月6日(土)~2026年2月28日(土) 

その他

運行はA / Bパターンあり、当日に要確認 



冬の弘前を走る「幾何学模様の灯り」 

津軽七雪こぎん灯篭が並ぶ車内

「津軽七雪こぎん灯篭列車」は、弘前市街地と温泉とスキーで有名な大鰐(おおわに)町を結ぶ弘南鉄道大鰐線の期間限定の企画列車です。 

大鰐町にある星野リゾートの温泉旅館「界 津軽」とのコラボ企画で、温泉に設置される「津軽七雪こぎん灯篭」を小さくアレンジした灯篭が約200個も車内に吊り下げられています。 

この「津軽七雪こぎん灯篭列車」は昨年度に続き2回目の運行シーズンで、2025年12月6日(土)~2026年2月28日(土)まで実施され、冬の津軽を彩ります。



2028年春に運行休止が決定した大鰐線  

大鰐線中央弘前駅入口には運行休止までのカウントダウンが掲示されている

季節ごとに「金魚ねぷた列車」や「りんごねぷた列車」など、様々な企画で観光客や近隣住民を楽しませてきた大鰐線ですが、2028年3月末(2027年度末)をもって運行を休止することが発表されています。 

人口減少や設備の老朽化を思えば仕方のないことかもしれませんが、この風景が見られるのもあと数回かと思うと、とても愛おしく感じられます。 

中央弘前駅の待合室にはねぷた絵が飾られている



「津軽七雪こぎん灯篭列車」に乗るには? 

こぎん灯篭列車は、期間中の普通列車として運行されています。 

予約は不要で、通常の乗車券で誰でも乗車できます。 

灯篭が点灯するのは期間中の土日祝日とクリスマス、弘前城雪燈籠まつり(2026年2月7日~11日)の夜間になります。 

運行スケジュールは日によって「Aパターン」「Bパターン」などと異なるため、事前に弘南鉄道のホームページ弘南鉄道株式会社のX、中央弘前駅への電話などで確認しましょう。 

撮影だけしたい方向けに専用入場券もあります。

2024年12月に購入した専用入場券



特定の夜に開催される中央弘前駅のこぎん灯篭列車撮影会 

撮影会時のこぎん灯篭

実は、こぎん灯篭が点灯する夜も、運行中は安全のために車内灯が点いています。 

しかし、特別に中央弘前駅で撮影会がある時間だけは、車内灯を消してこぎん灯篭だけの灯りを楽しむことができます。 

筆者は2025年12月20日に開催された撮影会に参加してきました。 

1年前は専用入場券を購入し、撮影会のみで下車しましたが、今回は乗車も楽しむため、松木平(まつきたい)駅までの切符を購入。 

本当は終点の大鰐まで行って温泉に入りたかったのですが、時間の都合で今回はプチ旅を選択しました。 

 

切符を買う際、窓口で「アンケートに答えると限定缶バッジがもらえる」と案内をいただきました。  

さっそく記入して、「大鰐線」の文字とヘッドマークデザインの缶バッジをゲット!  

こちらは先着200名限定だそうです。  

こぎん灯篭列車の缶バッジ

さて、いよいよ「津軽七雪こぎん灯篭列車」がホームに入ってきました。 

弘南鉄道は今も紙の切符に駅員さんがハサミを入れてくれます。 
この「パチン」という体験だけでも県外から来た友人が喜んでいたのを思い出します。 

今やレアなハサミを入れた乗車券
りんご模様の車両



シャッターが止まらない!幻想的な灯りにうっとり 

暗闇に浮かび上がる灯篭

撮影会のために車内灯が消灯されるのは、発車までの約15分間(※実施日・パターンにより異なります)。  

暗闇の中に浮かび上がるのは、津軽の雪景色を模した幾何学模様です。 

「津軽七雪」とは、津軽出身の作家・太宰治の小説『津軽』の冒頭にも出てくる「こな雪 つぶ雪、わた雪、みづ雪、かた雪、ざらめ雪、こほり雪」の七種類の雪のこと。 

新沼謙治さんの演歌「津軽恋女」の歌詞で記憶されている方も多いのではないでしょうか。 

このデザインを監修したのは、青森県出身のグラフィックデザイナー・山端家昌(やまはた いえまさ)さんです。  

灯篭の木枠には、大鰐線の愛称「りんご畑鉄道」にちなんで、りんごの木が使われています。 

こぎん刺しの古作着物を解説する山端さん:2022年撮影

山端さんは弘前実業高校時代にこぎん刺しに衝撃を受け、現在はグラフィックデザイナーの視点でこぎん模様の研究・応用に取り組まれています。

 

これは刺せる?こぎん刺しファンが凝視してみた 

雪の結晶のような模様、刺せるかと言われると…

 実はこぎん刺しを趣味とする筆者、つい「この図案は実際に刺せるのか?」という視点で灯篭を凝視してしまいました。 

山端さんによると、これらはあくまで模様(モドコ)を再構築した「グラフィック」であり、必ずしも刺せる図ではないとのことですが、パッチワーク的に組み合わせれば再現できるものもあるかもしれません。 

布の目の制約にとらわれない自由な発想だからこそ、粉雪や氷雪といった「津軽の七つの雪」の質感を光のアートとして表現できているのだと感じます。 

「これはがんばれば刺せそう!」 

「これは糸が斜めに渡りすぎるから無理か…」 

なんて心の中で判定しながら鑑賞するのも、経験者ならではの楽しみ方かもしれません。 

腕に覚えのある方は、ぜひ間近で写真を撮って刺してみてください。 

がんばれば刺せる……?
ハート型の吊り革とこぎん灯篭
車内の灯篭と窓越しのホームに並ぶこけし灯篭



昭和レトロな車両の吊り革に注目!

撮影会終了のアナウンスがあり、車内の電灯が点いていきます。 

車内灯とこぎん灯篭の両方が点灯

りんごをイメージした赤い吊り革がかわいいですね。 

車内灯が点くとよく見えますが、この吊り革を裏側から見ると…… 

「東急百貨店」の文字が! 

実はこの車両、かつて東京を走っていた東急電鉄の車両なんです。 

「109」などの広告が入ったままの吊革が、そのまま津軽を走り続けていることにノスタルジーを感じます。 



松木平で折り返しのプチ旅でした 

無人の松木平駅

さて、松木平駅で下車します。 

大鰐線はワンマン運行なので、無人駅では「先頭車両の先頭ドア」から降ります。 

車内の回収箱に切符を入れ、降りたのはわたし一人でした。 

時刻は18時前ですが、あたりは真っ暗。 

当時はまだ雪が積もっていなかったため、余計に闇が深く感じられ、折り返しの列車が来るまでの約7分間がとても長く感じました。 

暗闇の向こうから、帰りの列車のヘッドライトが見えた時は、本当にホッとしました。 

※注意点 無人駅からの乗車は、バスのように「整理券」を取って乗ります。 
SuicaなどのICカードは使えないので、小銭の準備をお忘れなく。 



旅のまとめ  

今回は、中央弘前駅での撮影会と、松木平駅までの往復(所要時間約40分ほど)というプチ旅でした。 

「弘前旅行の夕食前に、ちょっとだけ幻想的な列車に乗りたい」 

「こぎん灯篭列車も気になるけど、大鰐まで往復する時間がない」 

 そんな方には、この「松木平折り返しコース」もおすすめです。 

 

もちろん時間があれば、終点の大鰐まで行って温泉を楽しむのがベストです! 

お得な切符も販売されています。 

 

・トレジャーチケット(〜3月31日): 小学生無料、中学生100円、高校生200円(1回あたり)  

・わにサポ: 協賛施設(弘前れんが倉庫美術館、鰐comeなど)を利用すると、帰りの運賃が100円に  

・駐車場無料: 中央弘前駅付近の「したどてスカイパーク」などが3時間無料になります(土日祝限定) 

 

2028年の運行休止まで、あと数回の冬。  

ぜひ、この温かい光の記憶を心に焼き付けに来てください。 

その時は、ぜひこの記事をブックマークして、お役立てていただければ幸いです! 

 

 

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