手作りの器が、日々の食卓に彩りをもたらしてくれる。
そんな特別な体験を、弘前でしてみませんか?
弘前市街地の喧騒を離れ、畑が広がるのどかな風景の中に、ひっそりと佇む窯元があります。
津軽の土と、この地で受け継がれてきた技が織りなす「津軽焼」。
その魅力に触れるべく、今回は津軽千代造窯での電動ろくろ体験に参加しました。
店名 | 津軽千代造窯(つがるちよぞうがま) |
|---|---|
場所 | 〒036-8232 |
営業時間 | 不定期 |
定休日 | 不定休 |
電話 | 0172-32-8465 |
公式 | ・HP |
メール |
ちょっと不安になるほど細い道を抜けてたどり着く「津軽千代造窯」
電動ろくろ体験は月1回、おおむね第一週の土曜日に予約制で開催されています。
あらかじめInstagramのDMで予約をしてから、当日は住所をカーナビにセットして向かいました。
ご予約は、メールからもできるそうです。
ちなみに、公共交通機関を使う場合は弘南鉄道大鰐線の弘前学院大学前駅から徒歩15分弱とのことです。
舗装されていない細い砂利道に入り、畑に囲まれた道を奥に進みます。
もし対向車が来たら、どこかに寄せて譲り合わないとすれ違えなさそうです。
(本当にこっちの道?)
と不安になったところで、ギャラリーを併設する工房にたどり着きました!

さっそく電動ろくろを初体験!この感触は癖になりそう
今回の電動ろくろ体験を指導していただくのは、津軽千代造窯の二代目、佐藤学さん。
先代である父親の小山陽久さんが開いた窯元を継いで、日々作陶に励んでおられます。
受講者は、わたしともう一人女性の方が参加していて、佐藤さんと3人でろくろを囲みました。
さっそく佐藤さんが用意した粘土を電動ろくろにセットして回し、説明を聞きながら形を作っていきます。

始めは指に少しざらっとした感触がありましたが、水を加えながら回していくと、なんとも言えない滑らかな感触に変わっていきます。
この感触、なんだかやみつきになりそう。
塊にぐっと親指を入れて凹みを作り、それをだんだん広げて器の内側を作り、上部の縁は細長いなめし革を当ててなめらかにします。
最後は糸を通して底を切断!
そしてゆっくりと持ち上げる瞬間は、なかなかに緊張しました。

褒め上手な佐藤さんの声がけで楽しく体験できました

この工程を2人で交代しながら、それぞれ3つずつ製作しました。
受講者はどちらも陶芸初体験でしたが、佐藤さんは終始「いいですねー、上手ですよ!」と笑顔で褒め言葉のシャワーを浴びせてくれます。
陶芸家というと、人里離れて暮らしている繊細で気難しい芸術家タイプのイメージがありましたが、佐藤さんのキャラクターはとっても明るくて、初心者でも緊張せずに作ることができました。
できあがりは2~3か月後です
それぞれ3つ成形した中から、1つずつ完成させたいものを選び、仕上がりの色は白・黒どちらにするかも選びます。
わたしは最後に作った、少しだけ高さのある小皿型のものを選び、色は迷った末に白にしました。
どれが誰のか分かるように目印を決めて、色とともに付箋に書いて添えておきます。

この目印を佐藤さんが器の裏底に刻み、釉薬をかけるなどの工程を経て、窯に入れて焼いていただきます。
ある程度作品がたまってから焼くので、できあがりまでは2~3か月を見て欲しいとのことでした。
工房の奥にある窯も見せていただきましたが、けっこうな空間があります。
ここに佐藤さんと受講生の作品が集まってから、火が入れられるのですね。

「杜のギャラリー陽久庵」を併設

今回電動ろくろ体験をした工房は、「杜(もり)のギャラリー陽久庵(ようきゅうあん)」が併設されています。
昨年亡くなられた先代の小山陽久さん由来の名前を持つこのギャラリーは、日常になじむ津軽焼の作品が並んでいます。

展示作品は販売もしているので、陶芸好きな方はぜひ足を運んでみてください。
営業日・時間は不定期なので、事前に電話やメール、InstagramのDMなどでご連絡することをおすすめします。
そして、焼き上がって完成した器がこちら!

さて、この電動ろくろ体験、実は6月に行ってきたものでした。
季節が変わって9月になる頃、佐藤さんからご連絡があり、完成した器を受け取ってきました。
開封して感動!
ベージュ色の小皿、まるでお店に並んでいても違和感がありません。
ひっくり返すと、確かにわたしのマークが刻まれています。

さっそく買ってきた葡萄を入れてみました。

か、かわいい!
しかし、テーブルと色が近いので小皿の存在が目立ちにくいですね。
そこで、引き出しからハギレを出してアイロンをかけ、即席のランチョンマットにしてみました。

背景とお皿にコントラストができて、ぐっと素敵になりました!
あのドロドロの粘土からこんな器ができるなんて。
しかもわたしの手で!と感動もひとしおでした。
ふだんの暮らしを気持ち豊かにするために

実はわたし、普段は食器やインテリアにはまったく無頓着で、もし壊れてもすぐに買い直せるようなシンプルな量産品を買うことが多いタイプでした。
お皿の配色を気にしてみたり、何をよそうか考えたりもあまりしなかったのですが、やはり自分が手をかけた器には愛着がわきました。
そして、これから食器を選ぶ時も、今までとは違った視点で選べるようになった気がします。
津軽千代造窯の津軽焼は、土、釉薬、窯焼きの木材も地元の素材を使っているそうです。
日々の食卓がちょっと豊かな気持ちになる器選び。
ぜひ、作る楽しさも味わってみてください。
コラボユニット「room.」の展示会開催中!
9/26(金)~10/3(金)まで清水森のDAIROKU清水森工房庫(弘前市清水森下川原19-8)にて、佐藤学さんと木工の大湯健太郎さんとのコラボユニット「room.」に、津軽竹かごの伊谷翼さんを加えた展示会「room.4」を開催中です。
4回目となるこの展示会は年に1回のペースで開催されているとのこと。
詳細は佐藤さんのInstagram にてご覧ください。



