中土手町のまちなか情報センター交差点の近くに、可愛い水色のドラム缶が目印のお店があります。
9月にオープンしたチャイのテイクアウト専門店「chai stand muka (チャイスタンドムカ)」です。
さっそく一杯いただいてみましょう。
店名 | chai stand muka チャイスタンドムカ |
|---|---|
場所 | 〒036-8182 |
営業時間 | 8:00~13:00 |
定休日 | 毎日曜日・ほか不定休あり |
電話 | なし |
駐車場 | なし |
公式 | ・Instagram |
インドで出会ったチャイ文化を弘前にも

チャイはインド式のミルクティーで、ホールスパイスを煮出し、ミルクと砂糖を加えたものです。
店主の秋元名歩さんは、スパイスカレー好きが高じてインドへ。
「インドでは、朝からチャイの屋台で知らない人同士がチャイを飲みながら、おしゃべりをするのが日常風景。そんな光景が弘前でもあればいいな」とお店を始めるきっかけになりました。
また、インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」と出会い、ココナッツオイルを使ったマッサージが髪や体に効果があることを実感しました。
ココナッツオイルベースのヘアオイルを作るためには、自宅とは違った場所を製造所登録することが必要なため、その場所を土手町に置き、せっかくだから人とつながるオープンな場所にしたいと、チャイのテイクアウト専門店も作りました。
店名の「muka」は、ココナッツオイルが固化した際に、雪の結晶のように見えることからつけました。
雪の結晶の別名である六花(ろっか)をむかと読み、「muka」に。
雪国である弘前の風土を表しているそうです。
インド人直伝のホットチャイ

チャイの仕込みは、朝7時半頃から。
4種類のスパイスを煮出して作るチャイは、インドに行ったときに地元の人から教えてもらいました。
本格的チャイですが、たっぷりの牛乳と砂糖で飲みやすくなっています。
アイスのチャイは、秋元さんが試行錯誤して作ったオリジナルです。
煮出したスパイスを一晩置いて、チャイのシロップを作り牛乳で割ります。
冷たいものが飲みたいときにどうぞ。
現在HOLIDAYメニューとして期間限定で提供しているのが、「ダーティチャイ」。
弘前駅前にある「虹のマート」内で営業しているコーヒー専門店「BROTHER(ブラザー)」で作るエスプレッソコーヒーを加えたもの。
スパイス感のあるチャイとコーヒーの香ばしさの両方が味わえます。
甘いチャイの後に、ほろ苦いコーヒーの香りが追いかけてきて、コーヒー好きな方には、とてもおすすめです。
販売は1月頃までとのこと。
その日のエスプレッソコーヒーがなくなったら、おしまいとのことなので、早めの時間帯に行くのがおすすめ。
インドでは、暑い日でもホットチャイを好んで飲むそうです。
湯気が上がる熱々のダーティチャイは、やる気を呼び起こす朝の一杯になりますね。
チャイと一緒に笑顔と癒やしも

この店でチャイを飲んで、チャイにはまったという常連さんもできました。
お仕事に行く前に、ご夫婦で買っていかれます。
天気の話や洋服の話など何気ない会話と、秋元さんの笑顔で接客します。
テイクアウト専門店ではありますが、店頭にある水色のドラム缶をテーブルにして、立ち飲みもできます。
水色は、お店のテーマカラー。
常連さん同士でも、「誰かとひと言話をすることで、明るく1日を始めてもらいたい」と秋元さんは言います。
椅子も一脚ありますよ。
インド人は、健康のためというよりは、癒やしにチャイを飲むのだそうです。
体や頭を使ったあとに、癒される一杯はいかがでしょう。
たくさんの思い出と仲間がいる土手町を新しい形の街に

土手町に出店したのは、子どもの時に買い物に来たり、高校生の頃は友人とプリクラを撮ったりと、幸せな思い出がたくさんあるから。
イベント制作やダンスのインスタラクターをしている秋元さんは、近くにある「FUNKY STADIUM(ファンキースタジアム)」で仕事をしていたこともあり、土手町には心強い知り合いが多いそうです。
「土手町を新しい街にしようとして、がんばっている人がいる。私もそんなきっかけのひとつになればと思っている」そう語る秋元さんの笑顔は、きらきら輝いていました。



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